お子さまのお口を守る取り組み
小児期のお子さまの歯は、カラダの成長とともに生え替わります。
■歯が生える時期の目安
・乳 歯 ・・・ 全部で20本 ※生後5か月~3才頃まで
・永久歯 ・・・ 28本(親知らずを除く) ※6才頃~12才頃まで
※歯が生える時期には個人差がありますので、あくまでも目安です。
就学前の児童は、すべてが乳歯か一部が永久歯のいわゆる混合歯列です。この乳歯と永久歯が混在する『混合歯列期』は、どのようなことに気をつけなければいけないでしょうか?
各市町村の教育委員会は、学校保健安全法の規定により、就学義務(小学校入学)のある児童に対して健康診断を行なわなければなりません。この就学時健診では、内科による全身の栄養状態から疾患の有無や異常のチェックのほか、歯科による歯や口腔疾患の有無や異常のチェックも行ないます。
■歯科の健診チェック項目
・顔の対称性
・お口を開ける際のあごの運動
・顎関節音の有無
・歯の異常(むし歯や歯周疾患など)
・歯並びの異常
混合歯列期は歯がきれいに生えそろっていないことが多く歯並びもデコボコなので、歯ブラシの当て方に注意が必要です。お子さま自身による歯みがきだけだと歯みがき不足が原因で歯垢や歯石が取りきれず、歯周炎の前段階である歯肉炎にかかることがあります。また、生えてから間もない永久歯はエナメル質がまだ弱く、成熟するまで3年ほどかかるため、むし歯になりやすい状態です。
5才や6才ともなるとお母さんやお父さんによる仕上げ磨きは不要だと思われがちですが、永久歯がしっかり生え揃うまでは大人が夕食後に仕上げ磨きをしてあげることで、歯肉炎やむし歯の予防ができます。
なお、このような場合は、放置すると歯並びに悪影響を及ぼす恐れがありますので、歯科医院へご相談ください。
■歯科受診のタイミング
・歯が初めて生えた、抜けた
・下から永久歯が生えてきたのに乳歯の根元がしっかりしている
・乳歯が抜けてから半年以上経っているのに永久歯が生えない